第十回目 薙鎌祭平成9年9月1日

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宮司様は前回と同様渋川謙一様で、随員として五十嵐様、さらに今回は随員として北島様がお見えになった。日程は前回のごとくであった。8月31日の大宮諏訪神社例大祭は午後2時旧庄屋の太田家を出発。諏訪から牛山孝司様林操様他木遣りも応援にかけつけてくださり、御輿、薙鎌唐櫃と続き渡御行列は盛大であった。神社到着後、いつもの奉納芸能の他、諏訪神太鼓伝承保存会の柳沢様を始め七名の演奏も奉納された。また、氏子青年会の方も宮司様の護衛として来社、昼食時宮司家は盛大であった。
奉告祭翌日の薙鎌打ち神事は小倉明神で斎行された。私(宮司)は老齢のため、禰宜の息子が代行した。お宮の下の林道から猿田彦を先頭に薙鎌行列が細い刈り株(かりばね)道を神社に向かった。小倉明神内で斎儀斎行、大社宮司様祝詞に続いて薙鎌を当神社禰宜が捧持し、大社宮司様、槌を捧持した五十嵐権禰宜様が続き庭に出て神木に向かった。保存会の木遣り歌に続いて祭壇上で大社宮司様が鎌を受け打とうとして頭上にかざすと鎌は木漏れ日にキラリと光りどよめきが起こった。諏訪ケーブルテレビの方も「風鎮めの里小谷」の特集取材のため来られた。暑い暑い晴天に恵まれ、狭い境内も押すな押すなの人でいっぱいとなり、事故が心配されたが、無事成功裏に終わった。一人氏子としてお宮を守ってくださっている和田勇様はじめご家族の方に感謝する次第である。

写真 渋川諏訪大社宮司様揮毫 糸魚川市和田勇氏所蔵
小谷総社大宮諏訪神社
薙鎌祭木遣歌詞

 ヤーウレー 諏訪の平の薙鎌が小谷の郷の風を凪ぐ ヨーイサ

ヤーウレー 大杉に薙鎌打ちて小谷の河の水治む ヨーイサ

伊勢神明天照皇大神宮 八幡大菩薩 春日明神  山の神が
先立ちで 小谷の郷の地を鎮む ヨーイサ



平成七年であったか、小谷地方は七月集中豪雨に見舞われ大災害を受けたのであった。

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