畏友太田学兄の
妻問ひせるを
ことほぎて
すなはち詠める
諏訪大社権祢宜
宮坂清適上
長歌
石上古き御先祖の
霊受けて代々の親々
継ぎて来し諏訪の
社の神宝あやに
畏こき薙鎌を七年
ごとにおのが家に祝い
奉りつ大宮の神の社に
をさめ来しいわれも
古き中土にほまれも
高き太田氏の
世継ぎの君は若草の
妻迎へして千万の
契りも堅く常磐なる
松の緑に色はえて
血統栄えて姫川の
尽きぬ流れと諸共に
太田の家は清しくも
い照り輝き永遠に
栄え行くこそかしこくも
諏訪の宮居の大神の
神のみことぞあな
さやけ心してほぐ
その弥栄を
反歌
大神のみことかしこみ
うけひせるよき
ことぶれを
きくがうれしさ