令和4年壬寅(みずのえとら)年について |
歳徳神の恵方---壬みずのえの方 北北西よりやや北。 |
「寅」は月では陰暦1月((午前3より5時まで)。)方角は北北東 時刻では方角は 東北東
十二支より見る寅(とら)年 十二支のいわれ 太歳(神)は木星を神霊化した想像上の星で万物の生成を司る吉神。この星は12年で天を一周する。この星の来る位置を1年の草木の発生繁茂伏蔵の輪廻消長に譬え12段階に分け12支を作り、さらにわかりやすくするため文字構成の一部を取って動物の名前を付けた。「寅」は--木気の初めで 寅は地中の生き物が陽気に誘われ蠢き地上に出始めるがまだ陰気のつよい様。 草木の芽が出、伸び始める様。陽気の伸長、陽気の顕現、陽気の振動。木気の始まりの時期。 令和4年はこの星-太歳(神)が「寅」東北東の方角に来る年回り。易では「地天泰」といい陽気3対陰気3の状態。 泰はやすらかの意で、地-陰が上で天−陽が下になる構図で地は下に動こうとし天は上に動こうとして生命の躍動を内包し、万象和合の時で「易」では最も吉祥とされる。
無限の生成発展への兆しあり 寅に関する習俗 「寅」ー「虎の頭」(作り物)は新生児の産湯の折、湯に映したり、浮かべ柄杓で赤子に掛けたり、側に置く。特に皇子のような高貴な人の誕生の折使われてきた。「魔除け、無事成長祈願」のためである。 紫式部日記には一条天皇の中宮彰子(道長の娘)が皇子(後一条天皇)をお生みになった時の産湯の様子が描かれている。「産湯の儀に奉仕する役は宰相の君、湯を浴し申し上げる相手役は大納言の君、皇子は(左大臣)道長がお抱きになり、守り刀は小宰相の君が奉持し、虎の頭は宮の内侍が取り持ち、二人を先頭にして産湯に向かう」と描かれている。「寅」の背後にあるのは季節や時刻で言えば寒冷陰闇水気の冬であるが、その中から暁の光が動き出す。その時間の推移に感応して動き出す春の生気が「寅」の本質である。 この生気にあやかり新生児の未来に対する無限の生成発展への願いがこの「虎の頭」に込められているのである。
本年は 二年前の全陰から三陽三陰となる象意。陰陽同数だが吉祥がまさる。良い方に向かい動き出す兆しがあり、積極的にそれにアタックしてもよい年のようである。よき時代の前兆を積極的に助長するような行動とりましょう。 |