令和6年甲辰(きのえたつ)年について
「辰」は月は陰暦3月(時間は午前7より9時 方角は東南東)
歳運(年回り)
10干に見る甲年
木の強気万物は木火土金水の五気(五行)に分けられ、さらに陰陽二つの気、兄-(え、強気)と弟(と、弱気)に分かれ、万物はこの気(十干)の循環の中に消長輪廻する。「甲」は鎧をあらわし種子が厚い皮に覆われている意ともいう。木の性質。青色に象徴され、木気の終わり、今年は兄、性質は強く大樹にたとえられ、どこまでも伸びようとする進取の気性。方位は東
十二支より見る辰(たつ)年
十二支のいわれ 太歳(神)は木星を神霊化した想像上の星で万物の生成を司る吉神。この星は12年で天を一周する。この星の来る位置を1年の草木の発生繁茂伏蔵の輪廻消長に譬え12段階に分け12支を作り、さらにわかりやすくするため文字構成の一部を取って動物の名前を付けた。
「辰」は「振」または「震」が元字。春の陽気が一段と振起し物皆生じる意。陽気動き草木が伸張するの象。春の朝に象徴され、生成発展が期待される。令和6年はこの星-太歳(神)が「辰」東南東の方角に来る年回り。易では「沢天快」(たくてんかい)といい陽気5対陰気1の状態。 陰気(水気)1が陽気5の上にある状態で水気が天の一番高い所にあり決壊してあふれそうな様子。決壊すれば水によって大地は潤う。悪くとれば大被害をもたらす。
辰に関する習俗(思想)
大宮諏訪神社の幟に「天地万物同根性 四海和合一体法」というのがある。この意味は次のような思想に基づくのであろう。神道の神の根源は宇宙の根源であり、混沌の宇宙があった。この混沌の気が神であり、これを天祖アメノミオヤ(ことばにしてアウワ) という。この天祖の神=気が万物が生み出す根源。その神の「初めの一息」から回転運動が起こり回転の柱から陰陽分かれ陽気の空、風、火と陰気の水、土が生じ万物構成の元となった。この五つの元素が合体して人の祖=神=天の御中主の神が現れた。天の御中主を通して天地は呼吸のごとく繋がっていて一体のものである。人は死ねば天の御柱を通って天の混沌の神の気の中に帰る。この天地を繋ぐものが民間信仰(
陰陽思想)では龍である。龍は天地混沌の象徴でその中に住む。春秋のニ期に天地を往来する。龍の中の陽気が充電されてくると渕を離れ天に昇るが、この時が非常に危険と説く。辰年はその気を宿しているのであろう。
本年は
五陽一陰の象意。ますます勢いよいが、天の最高位に水があり決壊してあふれそうで非常に厳しい極端な一面あり、決壊すれば大地は潤うが大被害をもたらす。本年その気を宿しているとすれば、瞬時も油断できない、勢い良すぎて失敗しないようできるだけ気をやさしくして外部に従順でありたい。
辰年奴歌昭和63年
梅雨長く曇りがちなる辰年は土用過ぎての蒸し暑さようやく稲の穂出揃い 氏神様のご利益で 万の作も実りよく 風穏やかな大祭り
新村に 希望を託して三拾年喜悲こもごものこの郷に
道路改良急ピッチ 源泉となる「かざり荘」夢も豊かな村づくり

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