第九回目 薙鎌祭

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 平成三年八月末日大宮で報告祭、九月一日戸土境の宮で薙鎌打ちが行われた。諏訪大社宮司さんは渋川さんに変わられた。例年の通り大宮での大祭前日来社され、御参拝のあと小谷温泉で一泊して頂いた。随員は五十嵐さんであった。今回は東京諏訪神社会の会長さんを始め多くの方々が来社され小谷温泉は賑やかであったとのこと。
写真 渋川宮司さんの書 小谷温泉山田旅館蔵

 
 翌日のお昼は拙宅で食べて頂き、助勤の各祭員方も同席して頂き賑やかであった。諏訪大社上社下社の総代方も立ち寄ってくださった。今回は諏訪の有線テレビの方々も大勢来られて撮影され、群内の民俗学に興味のある団体も見学に来られた。県文化課からも無形文化財審議員の田中さんや県の担当者も来られ、村の文化財保護委員も来られて、近年にない盛儀となった。宮司さん以下祭員は拙宅で一泊し、参列者の多くは近くの民宿や、小谷温泉泊まりとなったようであった。
 朝八時中土局前からバスで戸土へ向かう人と自家用車で向かう人とで車の行列となった。戸土では民家を借りて休憩。祭典準備後、十一時より祭事を行った。多くの参拝者で小さな社殿や庭は人、人、人で一杯であった。
 下諏訪の町長さんもお出で下され糸魚川方面からも大勢来られた。


写真 薙鎌を打つ渋川諏訪大社宮司様
宮司さんや多くの人達のご好意によって、盛大に祭事を終了し、感激を残して戸土を離れ姫川温泉に於いて祝宴を張って四時頃それぞれ帰路についた。
その後神事は県の無形民俗文化財の指定を受けた。


写真 中央薙鎌を渡す大宮諏訪神社宮司 
右 槌を捧持する五十嵐随員

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